AI時代を生き残るために必要なのはマーケティング感覚と真っ向勝負しない勇気
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シンギュラリティは近い[エッセンス版] 人類が生命を超越するとき
- 作者: レイ・カーツワイル,NHK出版
- 出版社/メーカー: NHK出版
- 発売日: 2016/04/22
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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この本を読んで、「AIやべえ、AIやべえよ!」と思い、
この本を読んで、「なんだAI 大したことねえじゃねえか!」と思う休日でした。
今、躍進が進んでいるのはSF映画に出てくるような、人間と同じような思考ができるような汎用AIではなく、特定のタスク(将棋とか)に対して今までより柔軟な発想ができるタスク限定型のAIらしい。
AIは、いままで特定の人物の名前を探すのにリストを順に上から見ていくような探し方しかできなかったのが、ディープラーニングによって「これ」と「あれ」はなんとなく似ているから似ているものの中から探そうというような、ある種のあいまいな判断が出来るようになったらしい。
大した進歩だと思う。
そして、いわゆる「シンギュラリティ」がくるかどうかは、キリストが再臨するかどうかレベルの話らしい。
来るかどうかは実際に来たときにしかわからない。まさに信じるか、信じないかはあなた次第という世界の話だ。
そういうレベルの話で人の不安を煽らないで欲しい。
なので、専門家の中でもAI(人工知能)という名前が誤解を招くのであって、MI(機械知能)としたほうがよいという意見もあるそうな。
ただ、タスク限定のAIだろうが、将来十分に人の仕事を奪うよな。
その分AIをどう使うかという職業も増えるんでしょうけど。
いま日本でも漫画をはじめ創作商売の世界は、一部のトップ層と無数の素人に分かれつつあるらしい。
Twitterとpixivとか見ているとみんな無料でかなりレベルの高い絵を公開してるもんな。漫画も。
中間のプロが食えなくなる時代が来るという推測は間違っていない気がする。
そして、それはどの職業の分野にも同じように言えることだろう。
来るべき未来に備えて、生き残りのために磨くべきなのは、やはりマーケティング的な感覚だろうと思う。
「マーケティング感覚」というと大袈裟だけど、人が何を望んでいるのか、どうしたらよりウケるのかを考えることは、今現在もどんな職業の人もやっていることである。
今後はそのスキルを社会のあらゆる場面で要求されるので、今より仕事が、生きるのがキツくのだ。ボケーっとしていられなくなる。
全員が全員、Youtuberのようにいかにウケるかということを考えていないといけない。
それに加えて、ネット社会と実社会の融合がこれまで以上に進むことを考えると、相手の後ろにあるネット上のつながりのことも考えて人に接しないといけない。
今以上に、常に相手が何を望んでいるのか、自分がどう思われているのかについて気を張っていないといけない。
AI時代は随分と神経質な時代になりそうだ。
そんなAI時代を凡人が生き残るためには「枯れた技術の水平移動」的に視野をずらして、もしくは広げて考える癖をつけなければならないと思う。
直接問題を解決しようとは考えず、「その問題自体が何であるのか?」と思考のフレームを広げて考えると別のものが見えてくる(こともある)。
凡人は真っ向勝負せず、なんとか別の道を見つける、作る努力をするべきだ。
カッコ悪いかもしれないが、勇気をもって奇襲作戦に徹しようではないか。
真っ向勝負で問題解決することに関してはエリート様(もしくはAI)に任せておけばいい。
中産階級として生き残るためにはそうやって知恵を絞り、速度を増すトレッドミルの上から脱落しないように走り続けるしかないのだ。
しんどーい。会社、やめたーい。