Plan B Diary

趣味の日記ブログです

Steam版「シルバー事件 HD」をプレイする。魅力はあるがモヤモヤする。

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Steam版の「シルバー事件 HD」の感想です。
プレイ後のモヤモヤをそのままに書いていますので、しめっぽくてとっちらかった文章です。

でも「このゲームすっごいモヤモヤする!」という感情をどこかにぶちまけておきたかったので、ブログにアップしておきます。
チラシの裏、上等!

カタルシスはない!

何か引きつけられるものはあるが、カタルシスはない。
レビュー記事で「名作」といった書かれかたをしているけど、名作ではないだろう。「怪作」といってはいいだろうけど。

矛盾した言い方になるけど、難解ではないけれども、わかりやすくもない。
思わせぶりな台詞回しだけで話をすすめる雰囲気ゲーだけれども、それだけではない不思議な魅力がある。ただ、繰り返すがカタルシスはない。

雰囲気ゲームが悪いわけではないけれど…

須田氏の中では完結した筋はあるのだろうけど、それはきっちりした形では明示されない。いわゆる雰囲気ゲー。

続編の「シルバー事件25区」でも何も明らかにならないのだろうけど、プレイしたいという衝動はある。ただ、怒りというほどのものではないが、今、非常にモヤモヤして気持ち悪いので、買うかどうかはそのときの気分次第だな。

ただファンの人たちの「これぞ、須田ゲー!」みたいな持ち上げ方は違うと思う。それは単なる甘やかしだ(何様だ、お前は)。

是非、須田氏にはメジャーなわかりやすさと奥の深さを合わせもったゲームを期待したい。最近の作品はビジュアル面に凝ったバカゲーばっかり作っている印象がある。

こうやって、こんな文章をわざわざ書かせるくらいにはパワーのある作品だと言える。
頭に何も残らない映画やマンガ、小説は山ほどあるので、これはやっぱりパワーがある作品なのだろう。

なんでこんなにすっきりしないのか?

期待を持たせて唐突に終わる

「これはこれでいいんじゃない?」という結論が自分のなかで半ば出ているのに何がこんなにモヤモヤするのか。

それは中盤にちゃんと謎が解明されるような流れがあるからだろう。
最初っから最後まで「Don't think! Feel!」なノリであれば、そういうノリで遊ぶのに、中盤で謎解きに入り、終盤に解決されるのかと思いきや唐突に終わるのが気持ち悪いのだ。

エヴァンゲリオンの悪い影響を感じる。
エヴァのTVシリーズのが1995年、シルバー事件のPS版のリリースが1999年なので、やっぱり影響はあるといっていいんじゃないだろうか。投げっぱなしエンドで勝手に考察してもらう終わり方。

エヴァは20年経った今でも完結していないし、完全版とでもいうような劇場版が作成されている。
シルバー事件も完全版がでないかな。「シン・シルバー事件」みたいな。

サスペンスなのかファンタジーなのか

プレイしていてリアリティ・レベルをどこに持って行けばいいのかわからなくなるのも気持ち悪い。

序盤に思わせぶりに出てきた「犯罪力」なる言葉も主人公達(公安特殊、凶悪犯罪課)は目に見えない悪意の伝播力のようなモノを感じ取れるような特殊能力集団なのか、オカルト的な話が密接にからんでくるのかと思いきや、別にそうでもない。

思わせぶり出てくる「処分」という言葉も単に「(殺)処分」という まんまの意味で、オカルト的な意味は付与されていない(警察官が逮捕ではなく、射殺を公務として行うのが、狂っているといえば狂っているけど)。

狙ってやっているのか、当初考えていたシナリオと完成したシナリオの違いから来るものなのか、このゲームの世界に入っていきづらい。
ようやく慣れたと思ったら、また、違う方向性にストーリーが展開し、物語の世界から再び突き放されような感覚を味わうことになる。

行き当たりばったりのような印象を受けるが、でたらめな感じはしないので須田氏の中では、通った筋があるのだろうとは思う。

ただ「それにしてもこの散らかり方はないなあ」と思うところは多い。でも、情熱は感じるんだよ。
情熱をかけて、クールな作品を作っているというか。

でもこういう演出しかなかったのかも

ただ「人知を超えた悪意とどう立ち向かうか」という内容をきっちりしっかりこの作風でやると白けるだけかもしれないと思わないでもない(ならなんでこのテーマを選んだの?という話にもなるけど)

チラ見せで断片的な内容を推理するとぼんやり全体像がわかるというのが正解なのかもしれない。

読みづらい文章(つまりはこの文章だ)は、文章が下手か、書いてる本人が内容をよく理解していないのかどちらか、もしくはその両方だといわれる。

筋(シナリオ)自体は明確なモノがあるけれども、テーマに対して須田氏自身も明確な考えがないのではないかとも思う。
つまり、須田氏にとっても「カムイ」がいったいなんであるのか、明確な答えを設定できていないのではないか。 

カムイに関しての証言は二転三転し、どの話が嘘で本当なのか、本作品で与えれたテキストからだけでは、判断できない。
だから、考察するしかない。考察は考察であって、答えはない。

読み手次第なのでそれぞれ考察して楽しむというのが、楽しみかたとして正解なのだろう。
友達とプレイして、それぞれの考察を話し合うというのも楽しいかもしれない。

ただ、それは個人的には邪道なんじゃないかなと思う。思わせぶりと難解は違うだろう。
途中までは面白い、浦沢直樹のマンガと同じようなタイプの作品。

「あの終わり方はないでしょ!」という問いに対して「でも、途中まで楽しかったでしょ?」と返されたら「まあ、そうですけど・・・」と返すしかないというか・・・

魅力は確かにあるけれど人には勧めづらいなあ。