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ワキタヤBLOG

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土井先生の「一汁一菜でよいという提案」を読む

 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

「おかずクッキング」で有名な土井善晴先生の新著。

レシピ本かと思いきや、エッセイ集です。

 

内容はタイトル通りで、日本人の家庭での普段の食事があまりにも手の込んだ内容になってしまっているので一汁一菜というところまで食事を初期化しましょうといった内容です。

ご飯とお漬け物、あと具沢山の味噌汁(汁物とメインのおかずを兼用)があれば「ちゃんと料理している」ということにしていいじゃないですか、という土井先生の提案ですね。

 

本の内容も面白いのですが、amazonのレビュー欄が一番面白いです。

「土井先生、よく言ってくれました!」と絶賛する内容がほとんどで、日本のお母さんがいかにちゃんとした料理を出さなければならない、というプレッシャーを受けていたかということがよく分かります。

三食きちんと自炊するとなると、日中はずっと頭の片隅に料理のことがある状態になるので、非常に疲れます。

食材を用意して、料理して、食べて、洗い物をしてというので、簡単な料理でも一連の流れで小一時間かかってしまいます。

三食きちんと自炊しようとなると、半日はいいすぎとしても、日中の活動時間の三分の一くらいは食べることとその準備に取られることになる。それだけ食事というのは生きていく上で大事なことだ、と言えなくもないが、現代の生活ペースではこの時間負担は厳しい人が多いんじゃないでしょうか。

実家の母はこんなにしんどいこと毎日やっていたのかと頭が下がります。

 

自炊を始めたいけど面倒だなと考えている人は読むとちょっと自炊してみようかなと思えるでしょうし、自炊しているけど「もっとちゃんとしないといけない」と考えている人は別に肩に力を入れなくてもいいんだと安心できるでしょう。

 

正直、本の後半部分は「日本人の心とは」といった保守傾向のおじさんがよく考えているような凡庸な内容で読んでいて退屈なので、読むなら前半部分だけでよいでしょう。

 

冒頭でも触れましたが、amazonのレビュー欄が本当に面白いので、興味がわいた人は是非覗いてみて下さい。 

一汁一菜でよいという提案

一汁一菜でよいという提案

 

 

また、本の内容とは少し外れますが、ヨーロッパで生活している人のブログを読んでいると、共働きが普通のなので、買ってきたものをそのまま並べて食べるのが割と普通のことであるということが書いてあります。

日本のスーパーで売っているサラダミックスは高くてまずいが、フランスなんかではグラム売りをしてくれるようで、安くて美味しいらしいです。

ホテルの朝食でもコンチネンタル・ブレックファストを選ぶと火を使わない食べ物が出てくるように、大陸の人は合理主義の精神性が出来合モノを買ってきて食べるということに抵抗感がないことにつながっているのかも(違うか)

日本ではお総菜をそのまま並べると手抜きをしているという風に見られる風潮がまだあると思います。

土井先生の言うように日本の家庭料理に当たり前のように求められている水準が世界レベルでみると高いということなんでしょう。

日本も共働きが当たり前になりつつありますが、まだまだお母さんに求めるもの(おおいなる母性!)が大きいんだなと思います。

自分も含めて甘ったればっかりですね。

精進します!